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■蔵人日誌9月1日号 2022.9.1
今回は諏訪蔵(長野)より製造課の浅沢が担当します。
只今、工場では秋商品である「ひやおろし」と「秋あがり」の瓶詰めが終わり、出荷をしている最中です。
「ひやおろし」とは、江戸時代に、冬に搾られた新酒を春先に火入れし、ひと夏を越して外気と貯蔵庫の中の温度が同じくらいになった頃、2度目の加熱殺菌をしない「冷や」のまま、大桶から「卸して」出荷したところから呼ばれるようになりました。秋の酒として珍重されてきた、昔の酒通の方のお酒です。
とここまでが、ネットで検索すると、出てくる説明です。
では、現代ではどうでしょうか?
私見もありますが、最近のお客様と江戸時代の通の方とは、好みが違うように思います。
最近の市場では、フレッシュな新酒の味わいが好まれているように感じます。舞姫でも、本醸造を除く特定名称酒以上のお酒は、全て搾ってすぐ、氷点下の冷蔵庫で一升瓶に入れた状態で貯蔵し、鮮度を保てるようにしています。(本醸造もタンクで、0度で貯蔵します。)仕込みに使う酵母も、新酒の状態に味わいのピークがくるものを使用しています。(仕込み方法でピークは変わります。)
このような冷蔵貯蔵では、「ひやおろし」(秋あがり)はできないのでしょうか?
そんなことはないです。お酒の味わいは冷蔵庫でも変化していきます。できたての新鮮な荒々しい味わいだったお酒が、カドが取れてまろやかで呑みやすいお酒になります。そして、それを配合して瓶詰をしております。
ぜひ、江戸時代とは、違う、令和の舞姫のひやおろし(秋あがり)をご賞味ください。
◆9月のトピックス◆
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9/7(水)翠露 純米大吟醸 ひやおろし 山田錦磨き39% オンラインショップ発売予定
◆ギャラリー舞姫 営業時間のご案内◆
9:30~17:00
※9月も毎日営業中。
〈製造課・浅沢〉